計算科学プログラム

計算科学プログラムの紹介

計算科学とは 
〜コンピュータにより開かれた新しい科学〜

計算科学とは、コンピュータシミュレーションを用いて自然の諸現象、特に複雑な系の諸問題の解明を目指す学問分野です。コンピュータ性能の発達によって、数多の要素が絡みあう複雑な自然現象や、実験困難な現象の解析が可能となり、計算科学の手法は現在の科学研究や技術開発において重要な地位を形成しています。コンピュータの更なる発展や量子コンピュータなどの新しいタイプのコンピュータの台頭により、計算科学の重要性は今後ますます拡大していくでしょう。

計算科学プログラムの教育・研究

自然現象のシミュレーション研究には、自然科学の基礎知識(物理学、量子化学、物質科学など)とコンピュータに関する基礎知識(プログラミング、種々の計算技法など)が必要となります。計算科学プログラムでは、これらの学問を学び、シミュレーション実習を通して、それぞれを融合し活用する応用能力を習得することができます。
シミュレーションは自然科学の諸分野で必須の教育研究の手法となっていますが、産業界においても企業などの研究開発や工場や営業を含むあらゆる部署においても最先端のビジネス戦略としても活用されています。計算科学プログラムの修了者の多くは大学院博士前期課程に進学し、企業や公務員に就職して最前線で活躍しています。さらに向学心のある学生は、博士後期課程に進学して最先端の研究を行い、大学教員、研究所、または企業に就職することができます。

研究内容紹介

計算科学プログラムでは、物性物理、理論化学、流体力学、生物化学などの学際的で多岐にわたった分野を横断し、4つの分野(計算物性、計算ナノ科学、計算バイオ科学、計算分子科学)における教育研究を推進しています。 研究室配属時に、この4つの分野から1つを選び、より専門的な内容について深く学修・研究を進めていきます。

電荷秩序膜
ナノ磁石
タンパク質
超流動